脳卒中センター

脳卒中センターは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の急性期治療から退院まで責任を持って対応させていただきます。一過性脳虚血発作も脳卒中の前触れ症候群として脳梗塞に準じて対応します。


脳卒中センターは、総勢13名で構成されています。全員が脳卒中専門医です。脳卒中治療は、外科治療、血管内治療、内科治療の3本柱から成り立っており、それぞれの専門医が総合的に治療を担当します。


脳卒中は時間との闘いです。特に、発症3時間から4.5時間以内へ治療の開始時間が拡大された急性期脳梗塞に対するt-PA静注療法については、積極的に投与を検討させていただきます。さらに、t-PA静注療法で効果不十分な一部の患者さんに対しては、血管内治療による血栓回収療法も引き続き検討させていただきます。

脳出血に対しては、本邦の脳卒中ガイドラインに沿って、内科治療か外科治療かを検討して、適切な治療法を提供します。また、その後の内科治療やリハビリテーションついては、脳卒中ケアユニットや亜急性期病棟を活用しながら患者さんの社会復帰を目指します。

くも膜下出血の原因は、ほとんどが脳動脈瘤です。破裂した脳動脈瘤に対しては、開頭術によるクリッピング術とカテーテルによるコイル塞栓術があります。脳卒中専門医が、検査結果を十分検討して患者さんにとってベストな方法を選択し提供します。

一人一人の患者さんに、最良の治療を提供できることを目標に、私たちと共に歩んで行きましょう。

センター長
脳神経外科部長
上山 憲司